お気に入りの写真はデジタルフォトフレームに表示させているのですが,追加で1台欲しくなりいろいろと探してみました。
1台目のデジタルフォトフレームはソニーのDPF-D720(WI)という機種で,スワロフスキーエレメントが埋め込まれた機種です。2012年に10,600円で購入しました。
このデザインはかわいくて気に入っているので,同じ機種か後継機種があればそれで良いと思ったのですが,残念ながらソニーのデジタルフォトフレームは全機種生産終了しているようでした。
ほかに何かないかとパナソニック,富士フイルム,パイオニア,ケンコー・トキナーあたりの製品を見てみましたが,やはりどれも生産終了や在庫切れのものばかりでした。ソニーと同じように2010年前後の製品が多いので,その頃が需要のピークだったのかもしれないですね。
Amazonにはデジタルフォトフレームのカテゴリがあり,前述のような有名メーカでなければたくさんあるのですが,価格は6,000~20,000円くらいと10年前と大差ありません。
Google Nest HubとAmazon Echo Show
そこでデジタルフォトフレームそのものでなくとも,同様の機能を与えられた商品が何かないかと探してみたところ,いわゆるスマートホーム(スマートスピーカー/スマートディスプレイ)がこれに該当しました。
因みに,スマートホーム端末で何ができるのかですが,機種によって対応は異なりますが以下のような用途があります。動画についてはYouTubeだけでなく,Netflix/dTV/Paravi/Hulu/ひかりTV/Amazon Prime Videoといったサービスにも対応していますので(機種によって対応サービスは異なります),映画・ドラマ・アニメなども楽しむことができます。
- 動画を視聴する
- 音楽を聴く
- アラーム時計
- フォトフレーム
- 情報検索(質問する)
- 地図検索
- 天気・気象情報
- スマート家電の操作
- 睡眠モニター
- ビデオ通話(テレビ電話)
今回,フォトフレーム機能として候補に挙がったのはGoogle Nest Hub(ネストハブ)とAmazon Echo Show(エコーショー)です。GoogleとAmazonの製品なので,聞いたこともないメーカのフォトフレームを買うよりも断然良いと思います。
前述のようにフォトフレーム以外の機能も豊富ですが,スケールメリットのおかげか価格も安めです。セール価格も含めると前者は8,900~11,000円くらい(Nest Hub 第2世代),後者は3,980~8,980円くらい(Echo Show 5 第2世代)です。
それぞれNest Hub MaxやEcho Show 8/Echo Show 10/Echo Show 15という上位機種もあります。私は完全にフォトフレームとしての利用のみですので,一番安い機種を候補にしました。
Google Nest Hub (第2世代) | Amazon Echo Show 5 (第2世代) |
---|---|
ディスプレイ 7インチ タッチスクリーン 解像度 1024×600 | ディスプレイ 5.5インチ タッチスクリーン 解像度 960×480 |
サイズ W177.4mm×H120.4mm×D69.5mm 558g | サイズ W148mm×H86mm×D73mm 403g |
カラー | カラー |
最終的には外観のデザインの好みと画面の大きさでGoogle Nest Hub(第2世代)に決めましたが,Amazon Echo Show 5(第2世代)にはカメラも付いていますので,ビデオ通話なども楽しみたいという人にはEcho Show 5が良いと思います。なお,Google Nest Hub Maxはカメラ搭載となります。
SONY DPF-D720(WI)は6.3インチ(パネル7インチ)なので,ちょうどGoogle Nest HubとAmazon Echo Show 5の中間サイズということになりますね。フォトフレームメインならやはりこれくらいのサイズが欲しい気はします。
Google Nest Hubをフォトフレームとして使う
まず,Google Nest Hubを利用するための前提として,AndroidやiOSの動くスマートフォンなどが必要です。これらに「Google Home」というアプリをインストールして設定することになります。
Google Homeではさまざまな設定を行なうことができますが,その中に「フォトフレーム」という設定項目があります。Google Nest Hubを利用していない時に何を表示させるのかという設定ですね。以下の画像のように「Googleフォト」「アートギャラリー」「時計」とありますが,「Googleフォト」を選ぶと自分の好きな写真を表示させることができます。
Googleフォトにアルバムを作っておくと設定画面に表示されますので,そのアルバムを選択すると,フォトフレームとしてアルバムに登録された写真が表示されます。さらに詳細な設定として,縦向きの写真を表示するか,スライドショーの速度,時刻の表示,天気や気温の表示などがあります。
私の場合はカメラで撮影した写真をまずパソコンに取り込み,そこで補正や現像をしてGoogleフォトに登録という流れですが,スマートフォンで写真を撮影している人なら,シームレスにフォトフレームに設定することができますね。
ここでひとつ注意点ですが,パソコンからGoogleフォトに写真を登録した場合,上手くフォトフレームに写真が反映されない場合があります。最初は試しに12枚登録したのですが,フォトフレームに表示されるのは4枚のみで,いろいろ試したのですがなかなかすべて反映されませんでした。結果的に,Google Homeアプリを使っているスマートフォンにGoogleフォトで利用しているアカウントを登録していないのが上手くいかない原因のようでした。スマートフォンにGoogleフォトのアカウントを登録すると,パソコンから登録した写真でもすべてフォトフレームに反映されるようになりました。スマートフォンで写真撮影してそのままGoogleフォトを使っている人にはもちろん全く気にする必要のない仕様ですね。それにしても4枚だけ反映されるというのも不思議な現象でした。
外観はシンプルで部屋に馴染みやすく,フォトフレームとして大いに活躍しています。とても気に入った商品ですね。
Amazon Echo Show 5(第2世代)は使用していないので具体的な操作感については分からないですが,Googleと同様に「Alexaアプリ + Amazon Photo」で設定するようですので,フォトフレーム機能については大きな違いはないと思います。
いずれにしてもこれからはデジタルフォトフレーム単体を購入するよりは,こうしたスマートホーム端末を買うほうがコストパフォーマンスは高いと感じました。フォトフレームを置きたいと考えている方は,ぜひこれらのスマートホーム端末も候補に入れてみてはいかがでしょうか。