Dellの高性能ノートパソコンを2台購入してみました!【2021年】

Dell G15

2021~2022年にかけては個人的に10年に一度のパソコン環境更新の時期ということで,リビング用に2in1コンパーチブルノートパソコン,そして仕事部屋用に外部GPU(簡単に言えばグラフィックボードやビデオカードのこと)搭載のノートパソコンを2台購入しました。前者についてはすでに以下の記事で紹介しましたので,興味のある方はそちらを参照ください。

2in1コンパーチブルノートパソコン 使い勝手バツグンの2in1コンパーチブルノートパソコン【2021年】

今回購入したパソコンの用途

本記事で紹介するのは仕事部屋で主にお仕事に使う機種です。想定している用途は,4K動画編集・3Dレンダリング・音楽制作(DTM)といったものです。現在,仕事部屋では以下の3台のPCを使用しており,MacBook Pro (Retina, Mid 2012)で行なっている写真現像編集とDTP(書籍などの制作)以外の作業を可能な限り担うことになります。

DTPについてはMacでフォント管理している都合上,Windowsへの移行は難しいです。また,写真についても現状ではAppleのApertureをメインで使用しているので移行は困難です。もっともApertureは2014年に開発終了しているので,来年予定しているMacの買い替え時には別のソフトに乗り換える必要があります(Eagleあたり?)。

  • MacBook Pro (Retina, Mid 2012)
    → macOS 10.13.6
  • MacBook (Aluminum,Late 2008)
    → Windows 7
  • Sureface Go
    → Windows 10 Home

Windows 7とWindows 10は確認用なので,基本的にはMacBook Proのみで作業していますが,今後は4K動画編集・3Dレンダリング・音楽制作(DTM)をWindows上で行なうことになります。MacBook (Aluminum,Late 2008)は卒業ということになりますね。

なお,私はOSとしては圧倒的にmacOSのほうが使いやすいので,Web系の開発作業やブログを書いたりするのも引き続きMacBook Proということになります。Macについては次のCPUであるM1X(仮称)またはM2搭載マシンが発売された時に買い換える予定です。それらの新型CPU(内蔵GPU)がどれだけの性能になるかは不明ですが,少なくとも音楽制作(DTM)については再びMacに戻ってくると思います。やはりLogic Pro Xは使いやすいです。Blenderなどのクロスプラットフォームのソフトの場合,制作はMacで行ない,レンダリングはWindowsという方法になるかもしれません。

「ゲーミングPC」と「クリエイターPC」どちらにする?

前述の通り私が想定している用途は,4K動画編集や3Dレンダリングといった比較的重めの作業で,どちらかと言えば「クリエイターPC」として販売されている用途に合っているとは思いますが,最終的に購入したのは「ゲーミングPC」です。

因みに,ゲームについてはテーマパークを自由に作ることのできる『プラネットコースター』なんかはとても興味はありますが,なかなか時間が取れないですね。

一般的な「ゲーミングPC」と「クリエイターPC」にハードウェア面での差異はほとんどなく,単に販売戦略上のカテゴリ分けという意味合いが強いです。どちらもNVIDIA GeForce(ジーフォース)やAMD RADEON(レイディオン/ラディオン/ラデオン)といった高性能のグラフィックボードを搭載した機種がメインとなります。

但し,3DCGやCADについてはアプリケーションの動作にQuadro(クアドロ)というグラフィックボードが必要となる場合もあります。また,定番のGeForceが8bitカラー(約1677万色)なのに対し,Quadroは10bitカラー(約10億7300万色)なので,写真のRAW現像などでより正確な色を扱いたい場合にはQuadroを選択する必要があるケースもあります。そういった場合は「クリエイターPC」などでQuadro搭載パソコンを選択すると良いでしょう。なお,QuadroはDirectX(ゲームやマルチメディア処理用のAPI)に強くないですので,基本的にはゲーミングPCには搭載されていないと思います。

余談になりますが,小学館にいる友人が少しでも色弱の場合は絶対に図鑑の部署へは行けないという話をしていたのをふと思い出したのですが,図鑑など厳密な色合いが必要な出版物の制作現場ではひょっとしたら今はQuadroが使われているかもしれませんね。私もお仕事で書籍の制作をしますが,そこまでは必要ないです。印刷も基本的にDIC指定で間違いないですし。

「ゲーミングPC」と「クリエイターPC」のその他の違いとしては,外観とディスプレイ性能が挙げられるでしょうか。

外観についてはゲーミングPCは黒系が多く,キーボードやその他の部品がカラフルに光る機能が搭載されている場合もあります。ただ,DellについてはゲーミングPCでもシルバーやホワイト系の色もありますね。

ディスプレイ性能についてはゲーミングPCは高リフレッシュレートを売りにしているものが多いです。リフレッシュレートについては「27インチ4Kモニター導入!【Dell U2720QM】」という記事でも書きましたので詳しくはそちらを参照して頂きたいのですが,簡単に言えば1秒間に何回更新しているかという値です。数字が大きいほど更新頻度は高いので高性能になります。本記事投稿時点で一般的なリフレッシュレートは60Hzですが,高性能なゲーミングノートパソコンでは160Hzや240Hzを採用しているものもあります。なお,ノートパソコンでも本体のディスプレイを使わずに外部ディスプレイを使う場合,そちらの性能に依存します。

今回は汎用性の高いGeForceやRADEON搭載の機種を買うことにしました。「ゲーミングPC」と「クリエイターPC」どちらでも構わないですので,最終的には性能と価格のバランスで決定しました。検討したのは以下の3社の「ゲーミングPC」と「クリエイターPC」です(詳細な機種については後述)。

因みに,これまではMacBook Pro (Retina, Mid 2012)で前述のような作業をしていたのですが,4K動画に至っては再生するのもかなりキツイです。現在,猫ちゃんの動画を撮影しているカメラはSONY FDR-AX60(ハンディカム)やDSC-RX100M5A(サイバーショット)なのですが,当然4Kの設定で撮影しています。大きい動画を小さくすることはできますが,逆は基本的に無理ですので(将来的にはディープフェイクなどの技術で容易になるかもしれませんが),やはり最大サイズで撮影しておくのが良いと思います。

SONY DSC-RX100M5A
SONY DSC-RX100M5A

どんな機種がある?

私が購入の候補として挙げた機種を紹介します。重要視したのは価格とGPU(グラフィックボード)ですね。30~40万円も出せばかなり高性能なマシンは手に入りますが,今回は10~15万円程度の予算で考えました。また,後述するデータ保護の観点や置くスペースを考慮してノートパソコン(ラップトップ)の形態のみを対象としました。

  • 価格
    → 10~15万円程度。
  • グラフィクス
    → 外部グラフィックボードを搭載。GeForceまたはRADEON。
  • メモリ
    → 最低16GB。
  • 内蔵ディスク
    → SSDで最低512GB。HDD併用のものは足枷となる可能性があるのでNG。

最大15万円程度の予算ですので,グラフィックボードはGeForce RTX3060が上限となり,RTX3050Ti・RTX3050・GTX1650あたりが続きます。単純なベンチマークでの性能差は次の通りです。因みに一番下のIris Xe Graphicsはリビング用に購入した2in1コンパーチブルに搭載されている内蔵GPUです。

画像:ノートパソコングラフィック性能比較

Dell G15

Dellの「G15 ゲーミング ノートパソコン」というシリーズで販売されている機種です。CPUはIntel CoreとAMD Ryzenがあり,GPUについてもGeForce RTX3060・RTX3050Ti・RTX3050・GTX1650搭載の機種に分かれます。

RTX3060搭載の機種がクーポン使用時で税込14万円程度で購入できることがありますので,その場合はRTX3060搭載ノートパソコンとしては最安値の部類だと思います。

Dell G15 Ryzen Edition (5515) プラチナ(RTX3060搭載)
Dell G15 ゲーミングノートパソコン プラチナ(RTX3060搭載)
Dell G15 Ryzen Edition (5515) プラチナ(RTX3060搭載)
Dell G15 Ryzen Edition (5515) プラチナ(RTX3060搭載)

因みに,本記事投稿時点ではG15には同じ外観でGeForce RTX3050/3050Ti搭載モデルもありますが,右側のUSBポートが2つともUSB2.0と遅いので注意が必要です。

例えばゲーム画面などを録画するためのキャプチャボードはUSB2.0で動作しないものが多いですし,外付SSDなども高速に読み書きできません。背面にUSB Type-CとUSB3.2 Gen1のポートがあるのでそれらを使えば良いですが,せっかくならサイドもUSB3.2 Gen1のほうが何かと便利ですね。

規格上の速度で言えば,USB2.0が最大480Mbpsなのに対し,USB3.2 Gen1が最大5Gbpsと約10倍の速度になります。キャプチャボードや外付SSD・HDDをたくさん使いたいと考えている場合は,本機種に限らずそのあたりもチェックすると良いかもしれません。

Dell G3/G5

前述のG15の下位機種に相当するのがG3とG5です。非常に多くのエディションが存在しています。CPUはIntel CoreとAMD Ryzenがあり,GPUについてもGeForce GTX1660Ti・GTX1650などのほか,AMD RADEON搭載の機種もあります。

Dell直販以外にもAmazonで入手できるエディションもあり,頻繁にタイムセール対象となっているのを見掛けます。GTX1650搭載のG3であれば9~10万円程度で入手できるため,予算が限られる場合はオススメです。

Dell G3 15 3500 (GTX1650/i5/8GB/256GB+1TB)
Dell G3 15 3500 (GTX1650/i5/8GB/256GB+1TB)
Dell G3 15 3500 (GTX1660Ti/i7/16GB/512GB)
Dell G3 15 3500 (GTX1660Ti/i7/16GB/512GB)
Dell G5 15 5500 (GTX1660Ti/i7/16GB/512GB)
Dell G5 15 5500 (GTX1660Ti/i7/16GB/512GB)
Dell G5 15 SE (5505) プラチナ(120Hz・RX5600M搭載)
Dell G5 15 SE (5505) プラチナ(120Hz・RX5600M搭載)

日本HP

ゲーミングPCには「OMEN」と「Pavilion Gaming」の2シリーズがあり,前者が上位シリーズとなります。また,ENVYシリーズの中にクリエイター向けのノートパソコンがあり,RTX2060やGTX1660Tiなどを搭載した機種がラインナップされています。

パソコン工房

ゲーミングPC・クリエイターPCともにGTX1650Ti・RTX3060・3070・3080搭載の機種があります。但し,GPUによっては品切れになっている場合もあるようですので,狙っている方はこまめにチェックしたほうが良いかもしれません。

もっと高性能な機種は?

RTX3080搭載の機種があります。単純なベンチマークでは前掲グラフ内RTX3060のおよそ1.5倍の性能となります。DellであればAlienwareシリーズ,またパソコン工房にもRTX3080搭載の機種があります。価格は税込38~50万円程度とかなり高価なものとなります。

結局どれを買ったの?

写真:Dell G5/G15
左:G5/右:G15

最終的に私が購入したのは以下の2機種です。新しいCPUのRyzenも安定してきており,性能もかなり良いのでどちらもRyzenモデルを選択しました。初Ryzenですね。以前から使ってみたかったのでちょうど良い機会となりました。

どちらも4Kディスプレイに接続し,本体は閉じたまま(クラムシェル)使用しています。本体のディスプレイもキーボードも使用しないにも拘わらず割高なノートパソコンを選択する理由ですが,いざという時のためのデータ保護にあります。

自宅のいわゆる電気容量は標準だと確か75Aでしたので入居前に100Aに変更しておいたのですが,当然ながらひとつの部屋で100A使えるわけではなく,各部屋で割り当てが決まっています。よってパソコンの多い部屋でエアコンなどを同時使用したりすると,場合によってはブレーカーが落ちるんですね。その時にノートパソコンだとバッテリーでそのまま駆動し続けることができるので,いざという時に守られるデータがあるというわけです。

Dell G15 Ryzen Edition (5515)

写真:Dell G15 Ryzen Edition (5515)
カスタマイズ色のスペクターグリーンです。

入手したDell G15 Ryzen Edition (5515)のスペックは以下の通りです。ハードウェア性能には関係ない部分のカスタマイズを行ないました(後述)。

  • CPU:AMD Ryzen 7 5800H
  • グラフィクス:GeForce RTX 3060
  • メモリ:16GB
  • ストレージ:SSD 512GB
  • OS:Windows 10 Pro
  • 購入時価格:15万200円(カスタマイズ込み)

せっかくならメモリは32GB,ストレージは1TB欲しかったのですが,私が購入した時はこれらをカスタマイズすることができませんでした。カスタマイズしたのはWindows 10 Proへの変更(+8,800円),本体カラーをスペクターグリーンに変更(+1,100円),キーボードを英語4ゾーンRGBバックライト仕様に変更(+1,870円)の計3箇所となります。前述の通り閉じたまま起動するので基本的に本体キーボードは使用しないのですが,万が一使用することになった場合にスペースバーの長い英語キーボードが好みなので念のため変更しておきました。英語キーボードは4つのエリアで照明を自由な色に変更することができます。最終的に予算の15万円を200円だけオーバーしました。

FFXV(FF15)ベンチマークのスコアは軽量品質で14058(非常に快適)でした。

Dell G15 Ryzen Edition (5515) プラチナ(RTX3060搭載)
Dell G15 Ryzen Edition (5515) プラチナ(RTX3060搭載)

設置例

設置は以下のように,本体を冷却パッドの上に置き,冷却パッドの下には3点支持でオーディオ用のインシュレータを入れています。空間を作って排熱効率をよくするためですね。MacBook Proもインシュレータの上に置いています。

当初は最も熱くなる左奥にCPUファンを当てていたのですが,音が意外とうるさいので静音の冷却パッドを購入しました。

写真:Dell G5 15 SE (5505) 設置例

電源は休止状態にし,使用する時は蓋を2cmくらい開けてトラックパッドを触ると起動します。全開にする必要がないので狭い場所にも置くことができます。

因みに,下の引き出しは以前にも紹介したロハコで購入したホワイトグレーのポリプロピレンケースです。

ノートパソコン用冷却パッド
ノートパソコン用冷却パッド
audio-technica ハイブリッドインシュレーター 6個1組 AT6099
audio-technica ハイブリッドインシュレーター 6個1組 AT6099

Dell G5 15 SE (5505)

写真:Dell G5 15 SE (5505)
ロゴは見る角度によって七色に光ります。

入手したDell G5 15 SE (5505)のスペックは以下の通りです。カスタマイズなしの標準仕様で購入しました。なお,SEは「スペシャルエディション」の略です。

  • CPU:AMD Ryzen 7 4800H
  • グラフィクス:Radeon RX 5600M
  • メモリ:16GB
  • ストレージ:SSD 1TB
  • OS:Windows 10 Home
  • 購入時価格:11万4,000円(カスタマイズなし)

Radeon RX 5600Mは単純なベンチマークの数値としては,前掲グラフ内RTX3050Tiと同程度の性能となります。RTX3060には及ばないですがそこそこの性能ですね。多くのゲームを快適にプレイできるでしょうし,動画編集やレンダリングなど重たい処理もそれなりにこなすことができます。何より11万円台でしたのでかなりお買い得だと思います。

Dell G5 15 SE (5505) プラチナ(120Hz・RX5600M搭載)
Dell G5 15 SE (5505) プラチナ(120Hz・RX5600M搭載)

FFXV(FF15)ベンチマークのスコアは軽量品質で9996(とても快適)でした。

設置例

設置は以下のように,スタンドに立てて使用しています。Macではおなじみのスタイルですね。スタンドは2台置けるタイプなので,使用しない時はキーボードを置いたりすることもできます。

写真:Dell G5 15 SE (5505) 設置例

ノートパソコン・タブレットPC用縦置きスタンド
ノートパソコン・タブレットPC用縦置きスタンド

購入2機種のCPU性能

せっかくなのでCPUの性能も一般的なベンチマークで比較しておきます。一番上が購入したG15のAMD Ryzen 7 5800H,2番目が購入したG5のAMD Ryzen 7 4800H,3番目は前述のAmazon販売G5のIntel Core i7-10750H,4番目が前述のAmazon販売G3のIntel Core i5-10300Hとなります。基本的にはGPUの性能が高い機種はCPUの性能も高くなります。

画像:ノートパソコンCPU性能比較

実際に使ってみて

実際に使ってみての感想ですが,とても満足しています。本記事を書いている裏でもBlenderのレンダリングで大活躍です。ただ外部グラフィックボード搭載の機種なので,重たい処理をする際には熱がものすごいですね。外部からの冷却の工夫が必要になると思います。これは購入した機種に限ったことではなく,高性能な外部グラフィックボードはすべて熱くなりますので仕方のないことですね。

今回はゲームよりも動画編集やレンダリング用途で購入しましたが,もちろん「ゲーミングPC」ですのでゲームでも満足できると思います。標準搭載のディスプレイも120Hzのリフレッシュレートがありますし,カスタマイズで160Hzのより高性能なディスプレイに変更することもできますので,ゲームでも大いに活躍できるはずです。とりあえずSteamはインストールしてみました。

動画を作ってみました!

Nintendo Switchで発売後1か月くらいはかなりプレイしていた『あつまれ どうぶつの森』を久しぶりに再開したのを機会に,キャプチャボードを購入してみました。せっかくの高性能PCなのでいろいろ試したいですからね。キャプチャボードについての詳細は,別の記事にするかもしれません。

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Dell G15 Ryzen Edition (5515) プラチナ(RTX3060搭載)でキャプチャから編集・エンコードまで行なってみましたが,なかなか快適です。

ことね@ライフナビ
6月に購入したのになんだかんだで記事にするのが遅くなってしまいました。YouTubeの動画はできれば今後も継続して投稿してみたいですね。時間の確保が大変ですが。

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